つつつつつ、ついに！

灯君の目が開いた！！

　あ、ごめんなさい。取り乱しました。(汗)
何が起こったかを説明させていただこうと思います。


　灯君は御存知のとおり、内面が純白であり、なんでも吸収するスポンジみたいな子です。
そして、野生的な勘とセンスから生まれる学習能力を持っています。
　言ってみれば灯君は、良くも悪くも感覚の子で、ゆえに大きな弱点を持っていました。

　体験と知識が結びつかない

　灯君の精神構造は、経験と知識が一つ一つぽつぽつとそこら中に点在する、まさに「点」！
今まではこの「点」のいくつかを同時に掴み上げるようにして取捨選択し、生きてきたわけです。

　ですが、2011年7月17日、ついに！灯君はこれらの点と点を結んで「線」にすることが出来ました！
単体をいくつ持っていようと、それらは独立したものに過ぎませんから応用が利かないわけです。
それを「線」として結ぶことで、応用の幅が出来たり、立体になったりします。
　取捨選択ではなく、結びつける思考と言えるでしょう。それは彼に、「みんなで」という新しい概念が生まれたことを意味します。
　今まで灯君一人しかいなかった心の中には、今では沢山の人がいることでしょう。そして、灯君の目は、確実にその周りにいる人を捕らえ始めました。

　彼は、ついに、人間としての理性を手に入れた！


　もはや、これからの灯君がどのように成長するのか、背後には読めません。
ですが、彼が「人間」に近づいたのは間違いありません。本来あるべき愛情、施されるべき教育、それらから引き離され、生か死かの幼少期を生きた彼が、同年代のみなさんに追いつこうとしています。
　願わくは、彼の心が曇りませんように、彼自身で自らの道を照らし続けられますように。